発電所プロジェクトのスタートから
ゴールまでを広く担当する
KGESの再生可能エネルギー事業では、発電所の開発、設計施工のEPC(設計、調達、建設・試運転)管理、発電所ができたあとの維持管理まで、幅広い業務を手がけています。
業務の流れとしては、まず開発フェーズにおいて発電事業の採算性の試算を行い、プロジェクトの構想が現実的に実行可能かどうかを判断するための可能性調査を実施するところから始まります。そして、プロジェクトが動き出してからは、権利者交渉や資金調達、各種申請や契約などを経て、工事の進捗を監督する施工管理を担います。さらに、発電所建設後の日常点検・維持管理は、365日対応する体制を敷いています。これら一連の業務をエネルギー企画部、ファシリティマネジメント部、西日本支店など、関連部署のメンバーがそれぞれ業務分担してプロジェクトを遂行しています。
私の担当は小水力発電所の開発とEPC管理で、発電所をつくり上げて稼働させるところまでが主な仕事です。一から案件を取りまとめていくことは難しくもありますが、一つのプロジェクトに徹頭徹尾携わることができるのは、非常に貴重な経験であると思います。
小水力発電所は、新設工事だけでなく老朽化した発電設備の更新工事を行うこともありますが、着工前、あらかじめ周辺地域の方々に工事のご説明や、場合によってはご協力を依頼することがあります。その際、地域住民の方にかつて発電所を建設した当時のお話を伺うと、長年地域のエネルギーを支えてきた設備を更新工事という行為によって生まれ変わらせることへの責任感も湧いてきます。