市川市東国分に位置する国分川調節池は、真間川流域の総合治水対策事業の一環として、国分川と春木川の洪水軽減を目的に千葉県により整備された面積約24ha、貯水量約303,000㎥の治水施設であり、そのうち約9.8haを市川市で公園として整備する基本計画が作成されております。当社はこの整備工事を平成26年から受注し、整備事業の最終年度である平成29年度までの全ての工事を無事故・無災害で竣工させることができました。本年3月に竣工しました自然ふれあいゾーンの散策路デッキ設置工事では、軟弱地盤対策の特殊工法の採用などにより、市川市からは評価を受けており、今後も地元企業として技術力の高い工事を高品質で提供できるよう公共工事の受注に努めます。
自然ふれあい広場整備工事で採用した特殊工法について
本工事では、調節池内基礎の沈下対策として「ピンファウンデーション工法」を採用しました。
この工法は、ダイヤモンドピアーと呼ばれるプレキャストコンクリート製の定着ブロックを基礎として埋め込み、打込みピン(パイプ)を貫通させて土中に埋め込み支持力を確保するものです。
<使用材料及び工事手順概要>
使用材料:「ダイヤモンドピアー」
工事手順1:ダイヤモンドピアーを設置し長さ4m程度のピンを打ち込む
工事手順2・3:ダイヤモンドピアー上に大引きを設置しその上に床板を張り付ける
工事手順4・5:観察デッキを設置して完成