京葉ガスグループ

低炭素エネルギーで
新時代のまちづくりを支援する
「新地エネルギーセンター」

福島県新地町
新地エネルギーセンターでは、相馬LNG基地から天然ガスを活用したコージェネレーションシステム(CGS)等分散型電源や熱源機器システムを用いて、新地駅周辺へ熱電併給を行っています。京葉ガスエナジーソリューションはこの事業に調査段階から関わり、計画・設計、設計監理だけでなく事業後も運用に参加しています。今回はこの事業のきっかけや実現に向けた取り組み、今後の展望について新地町副町長の岡崎氏にお話しを伺いました。

事業プロセス

  • 事業計画
  • 議会や町民への
    説明と承認
  • 資金調達
  • 進行管理

事業のきっかけ

災害に強いまちづくりと
クリーンエネルギー供給の両立が
求められる

2011年の東日本大震災によって、火力発電など従来の発電手法の脆弱性が浮き彫りになるとともに、環境への負荷を低減する低炭素、省エネルギーの必要性が高まっていました。そのような状況を受けて新地町では、災害に強く、クリーンなエネルギー供給が必要とされていました。

災害に強いまちづくり・エネルギー供給の実現に向けて、スマートコミュニティ事業を構築する際は、まちづくりやガス設備に関するノウハウが豊富な京葉ガスエナジーソリューションにサポートしていただきながら、プロジェクトを推進していきました。

事業推進で工夫したポイント

会社設立までの準備会など
入念な準備が円滑な事業推進につながった

スマートコミュニティ事業実現のため、新地スマートエナジー株式会社を設立した際は、事業計画の段階から関係各所に説明し承認を得ることについてのハードルが高かったと記憶しています。
各所と調整し、各所の了承を得るまでのプロセスは大変でしたが、会社設立までの準備会を8回実施するなど、細かく合意形成をとることでスムーズに進めることができました。
また、このようなプロジェクトは、専門分野ごとに分会を設定して推進することが多いのですが、今回は全体で目標や達成状況を都度共有していたことで、各部門の専門家が違う視点から議論でき、より効率的に推進できたと考えています。

現在の取り組み状況

運用開始から数年
運用や供給に関する新たな課題に向けて取り組む

昨今の燃料高騰トレンドや、台風や地震などの自然災害など、運用開始から現在までさまざまな逆風があったこともあり、当初想定していた通りの運用ができていない現状があります。

また、供給面でも問題があり、ホテルや商業施設を始めとした施設にエネルギーを供給していますが、供給先設備の稼働が想定を下回っていることも、スマートコミュニティ事業の運営に影響を与えています。加えて、実際に稼働するなかで、海が近いことによる設備の劣化を防ぐ対策が必要であることも明らかになりました。

最近では人流が回復してきたこともあり、ホテルや商業施設などの稼働向上を見込んでいるので、今後の本格稼働に向けて経営力の強化を行っていきたいと考えています。

今後の展望

スマートコミュニティ事業は始まったばかり
維持管理の多角的な取り組みも検討したい

コロナや地震・台風といった自然災害をうけて、想定通りの稼働ができていないことから、より効率的なエネルギー供給の必要性が明らかになりました。今後は維持管理の多角的な取り組みとして、例えば「植林などで塩害を防ぎ、設備の運用を効率化する」といったことも検討していきたいと考えています。

福島県新地町

新地町(しんちまち)は、福島県浜通りに位置し、相馬郡に属する町。キャンプ場や海水浴場、車輪のある運動用具での利用が可能なパンプトラックなどを有し、レジャー施設が充実。第6次新地町総合計画で掲げた「人と自然がともに輝き笑顔あふれるまちづくり」を基本理念にまちづくりを進めている。

取り組みに関連する事業詳細

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