京葉ガスグループ

高温な源泉を活かした温泉熱の有効活用
最新の取り組みで地域の活性化や魅力発信を目指す

佐賀県嬉野市
佐賀県にある嬉野温泉の宿泊施設「嬉野 八十八(うれしの やどや)」では温泉熱の持つエネルギーを有効利用して温水や電気を生み出し、宿泊施設の運営に活用しています。今回は、温泉熱カスケード利用事業のきっかけや今後の展望について、「嬉野 八十八」の総支配人である吉田氏にお話を伺いました。

事業プロセス

  • 宿泊施設の計画
  • 補助事業申請
  • 設計/設備工事
  • 運転開始

事業の概要

源泉100%掛け流しへのこだわりと
温泉熱の有効利用によるCO2削減を両立

私たちが「嬉野 八十八」の建設にあたって、重要視していたことが主に2つあります。まず温泉は源泉100%掛け流しを実現することと、CO2削減に寄与するような設備を導入することです。今回採用した温泉熱やエネルギーを多段階で活用する、いわゆるカスケード利用では、源泉100%掛け流しを実現しつつ、温泉熱の有効活用やバイナリー発電を用いることで温泉や温水、電気を生み出します。温泉はもちろん、温水や電気も館内の客室などに供給して利用しています。温泉熱が持つエネルギーを有効活用し、電気やガスの利用を削減することでCO2削減にも貢献しています。

京葉ガスエナジーソリューションを選んだ理由

嬉野温泉の強みに着目した提案に共感
温泉の汲み上げから供給までを
一気通貫で対応してくれる

温泉熱のカスケード利用を支えているのは、嬉野温泉の特徴である高温な源泉です。京葉ガスエナジーソリューションさんには、私たちが提示した要件を満たしつつ、嬉野温泉の強みを活かせる提案をしていただきました。それだけでなく、実際に事業実績を提示していただき、提案内容が現実的であると感じたことが決め手になりました。
また今回の場合、温泉の汲み上げから宿泊施設へ温泉や温水、電気を供給するところまで、自社では難しい部分も含めて一気通貫で対応していただけることもメリットとして感じています。

今後の展望

自分たちのコンセプトにこだわり続ける
嬉野温泉地域の活性化に寄与したい

「嬉野 八十八」では温泉とお茶に特化したサービスを提供していますが、その明確なコンセプトが集客や評価につながっている実感があります。そのような施設や設備が嬉野温泉に増えていけば、地域全体がより活性化すると考えています。
また現実的な話にはなりますが、長期的な運営を考えると効率的なランニングコストの運用が必要です。そのためには、初期投資がかかったとしても長期的に見て価値があるものには積極的に投資するべきですし、温泉熱のカスケード利用のような、持続的に収益性がある事業は今後も導入していきたいです。そういった面でも私たちが嬉野温泉の先駆けとなり、地域の活性化に寄与していきたいです。

佐賀県嬉野市

嬉野市は佐賀県の南西部に位置し、平成18年に旧嬉野町と旧塩田町が合併して誕生した。西九州最大級の温泉街である嬉野温泉はお茶、温泉、陶磁器が有名で、嬉野川を中心に数多くの旅館、ホテルが軒を連ねている。2022年9月に開通した西九州新幹線によって、さらにアクセスしやすくなった。

取り組みに関連する事業詳細

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